1st Album 「運命の輪」に関する記事
海 外
PROG NAUT (
アメリカ) . . .
レビュー
“内核の波”は今年8月にデビューアルバム“運命の輪”をリリースした日 本最新の インストゥルメンタル・プログレッシブロックバンドだ。 “運命の輪 ” は恐るべき 混沌の世界を駆け抜けるローラーコースターライドであり、オー プニングから私達の 感性を掴み決して離さない。 このバンドのクラシックなプ ログレの要素を取り入れ ながら、モダンなタッチを加えるアビリティは世界のプ ログレッシブコミュニティー に対する日本の貢献として彼らの存在意義を確かな ものにしている。 彼らの音楽は 斬新でノリがいい。 どの曲も最初から最後まで 非常に良くできているが、アルバム のハイライトはフォーカスのメタリック調な 楽曲 “HOCUS POCUS” と 13分を超える2曲“要するに〜”と“ク ライシス”だろう。これは衝撃のデビュー であり、今後の彼らの活動からは目が 離せない。 一押しのアルバムである。
- Ron for ProgNaut.com - (August 17th, 2003)
Santa Monica, California
AOR ( イタリア) . . . レビュー
バンド名から推測できる様にナイカクノワは日本出身のバンドであり、 Internal Nuclear Tide と英訳されている。バンドは作曲者兼ベーシストの コバヤシ・サトシを中心に結 成され、メタルとネオクラシックヘビーロック的 な表現と70年代の音楽に見ら れる暗示と手法を織り交ぜたパワフル且つ超絶 技巧 ・インストルメンタル・プ ログレッシブサウンドを創り上げており、 60分に渡る殆ど全てが素晴らしいサ ウンドである。
最初の曲「Please!」はヘビーメタル風のギターリフで始まり、 フルート に支配されたブレイク と小休止、演奏の流れなど全てが 激しく降り注ぐ音符の 嵐を思わせる。
続いて13分を超える大作「要するに・・・」はギターやキーボードの代わ り にホーン、フルートでジャズっぽく始まり、息もつかせぬベースとドラム、 そしてエンディングまでの6分間はプログレ とフュージョンを合わせた灼熱 の 炎にギターが生命を吹き込んでいる。
暗く抑圧された「メモリー」はスローなフレーズと突然の加速を繰り返すヘ ビー メタルをリカバーし、HMファンと演奏テクニック愛好者の両方を満足させる だろう。 そして更にスピーディーな「629アイテム・・・・」にも同じ事が言 えるだろう。
13分に渡る「Crisis」はクラシックプログレとヘビーメタルの結合を進化 させつつ、エクスペリメンツ音楽のペダルをも踏み込んでいる。
「小さなエゴ」は非常に脆弱で不快とも言える音を発しているが、 レッド・ツェッペリンのDazed And Confusedを髣髴とさせる辛らつな間の取 り方 を用いて、それが無数の インストルメンタル・ライドの基本として機能さ せていて、 強烈な「Seven Minutes Squeezer」と共に正しい方法論が確立されて いる。
フォーカスの「悪魔の呪文」のカバーはドリームシアター、イエス、ジェス ロタル、 キングクリムゾンなどの一流音楽の要素を上手く取り入れており見事に アルバムを 締めくくっている。演奏技術、作品としての質については申し分がな く、これら 日本のミュージシャン達はその価値に見合う賞賛を手にすることが出 来るだろう。
- アンドレア・ベルタミーノ
AOR Website
FLASH Magazine Writer
AXIOM OF CHOICE ( オランダ) . . . レビュー
- 楽 曲 -
この曲のオープニングを聴くとニューメタルかパンクロックバンドと間違えるか
も
しれないが聴き続けるとその印象は容易に払拭されるだろう。スピード感溢れる
メロ
ディックなフルートの音色はハードなギターとドラムと上手く混ざり合っている
。
先ず最初に頭に思い浮かぶ名前は少なくとも一箇所のメロディーによるものだが
ジェスロ・タル。そして更にはスペンサー・デイビスバンドのGimme Some Lovin
である。音楽は全般にジェスロ・タルよりも激しく、ヨーデルはないがフォーカ
スを
も思わせる。怒り狂ったメロディーのジャズロック。
そして、繰り返しの多いメロディーが特に良い。
"Go Home!"を聴いて思い起こす名前はANEKDOTENだ。ここではトランペットが 入り、悲しい部分を成している。もう一つ近いバンドとしてイタリアのLA ZONA が挙げられる。最初の2-3分はフルートの音がゆったりと曲がりくねって流れる 一方でドラムはジャズのスタイルに近い。容易に想像できるが、彼らはAFTER CR YINGを聴いた事がないだろうが、彼らとの共通点を感じ取る事ができる。類似性 は演奏様式と感性であり、楽曲そのものではないのだが。ここではギターが身を 潜めベースがたっぷり聴けるし、フルートとトランペットは即興演奏の様である 。 楽曲は組み立てられ、何か悲しいものに壊されて、そしてまた、ゆっくりとだが しっかりと起き上がってくる。その後、数分間はギターがメロディーの為に殆ど ダンスプレーの様に入ってくる。メロディーにはどこかアラビア風なものが感じ られる。9分程過ぎた所でテンポが変化するが、これはGordian Knot(例えば、 明るいリバーダンス等)の傾向である。
"Memory"はコツコツと刻むリズムギターで始まる。我々はこの瞬間にプログ レッシブ・メタルの領域にいる。驚くべき事に、ラウド系音楽に加えて雰囲気に 満ち溢れたギターのラインと、空間を引き裂く様なギターソロ。 これには正直ぶっ飛ばされてしまう。
"Trash Can"は高速のギターソロが入る前に日本的な叫びで幕を開ける。 素晴らしい事には、肥えた耳の前では単なるダンスミュージックではなく、何か 意味のあるものだと言う事である。彼らは無難に演奏しているが、彼らの演奏は 演奏そのものに支配されてはいない。冷める事のない興奮がここにある。
"Crisis"でアルバム中、最長の曲に到達する。ドンドンと叩きつけるオープ ニング で始まり、また フルートが演奏に加わってくる。この時、我々は更に叙事詩的な 曲 に接していると感じ、再度、ANEKDOTENのムードが戻ってくる。(メロトロンは ないが。残念!)直ぐに曲はギアを入れ替 えてリズムギターが動き出すと、どの 曲 よりもプログレメタルの血脈を感じる。しかし、それがどうフルートと一緒に仕 事 するかって?素晴らしいでしょう?!そして、勿論ドラムも手を休めてはいない 。 楽曲の流れを変える時に即興的要素を取り入れ、その都度、ドラム、ギター、そ して フルートが前面に踊り出る。多かれ少なかれ全ての演奏者が好きな事を演る。そ して 暫しの静けさと平和の後にプログレ・メタルの側面が顔を上げてくる。ここが最 高に 素晴らしい。その後、曲はゆっくりと流れ、プログレ・メタルの影響から離れな い ものの、70年代のアングラロックの様なサウンドに戻る。私としては何か叙事 詩的 なものを期待していたが、ジャズロック的要素が勝っている様に思える。しかし 、 メロディーは決して忘れられたり、 無視されてはいない。 そしてメロディアス な ギターとフルートでエンディングを迎えている。
"Tiny Ego" は短いが様々な要素が詰め合わされている曲だ。歪んだギターに よる オープニングは素晴らしく、それから曲は沈み返り、何かメロディックに憂鬱な 暗い 世界に流れていく。ここでも一種、ANKEDOTENのムードを感じるが、演奏自体は 全く異なる。ラウドな部分は打撃的で 非常に男臭い。
"Seven Minutes Squeezer" は長い曲で、フルートとギターの長く伸ばされた クレッシェンド、男っぽいがそれでいてメロディアスだ。それがここでは重要だ 。 彼らは彼らのChopを演奏する。非常に上手く彼らのロックを演奏し、グラインド し エクスペリメントする。しかし、常にメロディーに立ち戻る。そしてボーナスと し て"Hocus Pocus"が収録されている。このフォーカスの曲は彼らの技量 とユーモ ア を見せつけている。熱狂的なロックで素晴らしい出来栄えである。ヨーデルはな い (ヨーデルを他のもので代用しているとは言わないが)。
- 結 論 -
「運命の輪」は最近聴いたジャズロックでは最高のアルバムの一枚である。この
バンドを一言で言うとジャズロックであろうが、実に様々の要素がここにある。
プログレ・メタルギター、Tullian/ Focusを彷彿とさせるフルート、(メロトロン
無しの)Anekdoten のムードと感性、キングクリムゾン(特に後期)の愛好者も飛
びつくであろう。少しエクスペリメントがかった部分、センシティブなテーマ、
最高
の演奏、プロフェッショナルなアートワーク(これは電車の中で無くしてしまった
が)
そして楽曲の全て。 今年の最高作品の一つであろう。
- urriaan Hage, Editor
Axiom Of Choice
Utrecht,The Netherlands
Tarkus Magazine (
ノルウェー) . . . レビュー
東京地区出身の”内核の波”そのデビュー作を一言で云うなら”インストル メンタル・ プログレッシブ・ロック”である。実際、印象に残る強烈なデビューであり、宇 宙的 なダーク・トレンドを特徴としたライブ色の強いヘビー・プログレッシブ・ロッ ク としての印象が 強烈である。 サウンドを形成する先頭部隊は2本のギターで、 双方ともに完璧に仕事をこなしており、 フルートと共に曲を仕上げている。 又、彼等はフォーカスのHocus Pocusの特異な印象と 新鮮さをも創出している。 アルバム全体は音楽の喜び、責任、そして強烈さを聴く者に届けてくれる。
-Sven Eriksen, Editor
Tarkus Magazine,
Oslo, Norway
PLANETA ROCK (
アルゼンチン) . . .
レビュー
日本から興味深い、今のところまだあまり知られていないプログレシブロ ック グループの音が到着した。Focusからの直接的な影響(CDの最後に彼らに小さな 祝杯を捧げている)とDream Theater等の70年代における最も伝統的なハード ロック/プログレッシブロックの伝統を融合した"Naikaku"。しかしそれだけに とどまらず、彼らの曲は部分的にジャズの手法も取り入れて構成されている。
このタイプのバンドは何万と存在していると言えるだろうが、こんなにフレ ッシュ で70年代っぽいグループは聴いた事がない。このタイプのバンドはほとんど全て がDream Theaterを模倣しようとするし、実際"NAIKAKU"もそうしているが、 それにとらわれることなく、このサウンドを構築し創造している。そして全ての タイトルにおけるフルートの利用は、彼ら日本人が過激なエレキギターやドラム や残りのメンバーに浸る熱狂的なリズムにとらわれることなく、 どこへ行こうとしているかを明快に語っている。
最後に、一番最初に言ったように"NAIKAKU"はオランダのグループFocusの 1972年のアルバム「Moving Waves」の「Hocus Pocus」を一新し、更に 速いバージョンに代えて明白なる賞賛を捧げており、実際に低音部を加え ギターを前に出すことによって完璧さを形成している。
疑いもなく、全てのプログレッシブロックの愛好者達とコレクターは"NAIKAKU" のデビューアルバム「Wheel of Fortune」に満足するだろう。 私を信用してこの若者達の音をチェックしてほしい。きっと評判になるであろう 。。
-Por Alexis L. Berman
PROG resiste (
ベルギー) . . . レビュー
今、フランスで日本のバンドのプロモが増えてきている。例えばNAIKAKUだ 。 このグループは日本最新のグループで、ベースギター、ドラム、フルートからの 演奏 は1970年代を思わせる。彼等は、ジャズ、オリエンタルミュージック、ハー ドメ タル等、いろいろなジャンルをためらわずに融合させ曲を創ってしまう。各楽器 を上手 に使い分け、うまく計算して創っていくと、このグループの様な素晴らしい曲が 出来上 がるのだ。これらの曲創りを成功させるには2つの条件を満たさなければならな い。
1、各演奏者が全てのジャンルを知り尽くすこと。
2、各演奏者が自分の楽器を完璧に知り尽くすこと。
以前、この二つの条件を満たさずにデモを出したグループがいたが、セレク ション されずに終わってしまったことがある。ベースドラムは最も重要で、演奏の仕方 に よりテンポの早さや静けさ、ジャズ、ロックの雰囲気をコントロールしてしまう 。 NAIKAKUは上記のこと全てをクールにこなしている。 私の耳は、このジャンルの曲を聴くのは慣れているが、やはりNAIKAKU の曲は一曲ずつアナリーズしないと、すぐには次の曲を聴く事は出来ない。 NAIKAKUを聴いた人たちは、必ず感動するのだ。
最後に、この日本のグループはフォーカスのアルバムMoving WavesからHocusPocus を選び上手にアレンジした結果、1970年代の雰囲気を創り出す事に成功して いる。 このジャンルを志すアマチュアミュージシャン達は、NAIKAKUを知ることが必然に なるだろう。
-Frederic Delmotte
progwereld(
オランダ) . . .
レビュー
IN SHORT,YOU'VE JUST CHANGED“POINT OF VIEW”,DON'T YOU? IT'S ONLY A SUPERFICIAL PART,RIGHT? MODERN?OR POST-MODERN? WE DON'T CARE,GO HOME! GO BACK TO THAT SEA! 上記は曲のタイトルが長いので以下“GO HOME!”と呼ぶ 。 これが日本のバンド「内核の波」のデビューアルバム「運命の輪」から期待でき るもの 全てを表現している。個人的にシンフォニックロックのジャズっぽい部分は好ま ないが、 これは本当にいいバンドだと思う。私自身は日本の音楽を殆ど知らないが、プロ グレッ シブシーンにおいてこれは正に私が期待していたものだ。「内核の波」はジャズ っぽい シンフォニックロックがものすごく変遷したものを作っているか、もしくはシン フォニ ックの影響を受けたジャズロックである。音楽は主にムラオカミツオの風変わり な ギターに負うところが多いと同時に彼は定期的にトランペットを呼び起こす。ジ ェスロ タルとの比較をさせがちなフルート奏者を入れているが、それは適切な比較では ない。 HOCUS POCUSのカヴァーバージョン収録にもかかわらず、影響があることはわかる が、 決してFOCUSの様には聴こえない。それぞれの曲のレシピは至ってシンプルである 。 一つが美しいメロディを奏で、ひねったり曲げたりしながらそれが最終的にメロ ディ に戻る。最初はワイルドなサウンドであるにもかかわらず 明白な構造を持ってい る。 加えて各ソロのパートと様々な楽器の狂乱が調和し合い、それが楽器の熟練度を 証明 している。では個別に見てみよう。
「ベース」
短い曲だが注目に値する“TRASH CAN”はコバヤシサトシが素晴らしくキチンとし
た
ベースを弾くことを示している。音楽はインストゥルメンタルのままであるが、
“GO HOME!”のイントロの部分はベースプレイヤーに顕著な役割を与えている。
コバヤシは明らかにバンドリーダーであり、優れたベースプレイヤーのみがそう
で
ある様に音楽の下支えに身を置いている。それが故により顕著で優れている。
「フルート」
最も長い曲である“CRISIS”にフルートが前面に出されるメロディーラインがあ
る。
そのメロディーが演奏された後にバンドが作ろうとしている音がある長い節が始
まり、
そして音楽は混沌の沼に沈んでゆく。私の目は早い前面のバトンに捕らえられ、
ギター
がそれを拾いあげその瞬間に音の外からトランペットが構成を助ける。そして交
互に
しかもためらう様に2本のギターが美しく奏でられる中、再度フルートがリード
の部分
を演奏する。オープニングの曲“PLEASE!”も多くの場をフルートに与えられて
いる。
この曲のスピードの落ちるところはない。
「ギター」
“TINY EGO”は全ての局面でギターを聴かせている。きっちりしたリフが、短い
が
素晴らしいソロに先行する。“SEVEN MENUTES SQEEZER”はフルートが主旋律を奏
で、
ベースもうまく仕事をしているが更にうまくギターで可能なもの全てを聴かせて
いる。
2本のギターのいずれがフレットボードを奇妙に聴かせているかわからないが、
それがゆっくりと主旋律へと戻っていく。それが印象的である。
「トランペット」
トランペットは“GO HOME!”の中でのみ聴ける。それが残念だ。なぜならこれが
この曲の中で美しい主メロディーを奏で、フルート、ギターと一緒に空間を上品
に
狂乱の独奏へ埋めてゆく。軌道を逸れるにも拘わらず、音楽はメインテーマに戻
っ
てゆく。この曲のベースとドラムも最高だ。
「ドラム」
全ての曲において非常に存在感があるが、最後の“HOCUS POCUS”のカヴァーでは
このドラマーらしさを見せている。タイトにまたクリアに叩き、しっかりとした
彼の
ドラムの技術の多くをリズムに残している。本当にうまくカヴァーされた曲だ。
オリジナルに十分に何かを加えている。
最後にこのCDには演奏の楽しさがあると言える。本来の姿であるライブの様 子が想像 できる。 願わくば、この“Wheel Of Fortune”が我々の目前にある先駆者であ る事 を望む。 モット! オネガイシマス!
-Maarten Goossensen Progwereld, Editor
PROGGNOSIS(
アメリカ) . . .
レビュー
訳して下さる方募集中。
Radio Atraxion (
チリ) . . . FMラジオオンエアー
03.10.20 HopusPocusがオンエアーされました。
03.12.15 Memoryがオンエアーされました。
04.02.09 Memoryがオンエアーされました。
04.08.02 ゴミ箱◯がオンエアーされました。
eufOnia (
メキシコ) . . . ラジオオンエアーFM&NET
03.11.17 プリーズがオンエアーされました。
国 内
EURO-ROCK PRESS18 号. . . レビュー
BASS MAGAZINE 03.8 月号. . . レビュー
Weekly ぴあ03.8.18発売号 . . . MUSIC NEWS
GIGS 03.9 月号 . . . レビュー
JAZZ LIFE 03.9 月号 . . . 紹介記事
Player 03.10 月号 . . . アルバム紹介記事
JUNGLE LIFE 03.8 月号 (フリーペーパー) . . . レビュー
JUICE マガジン 03.9月号 (フリーペーパー) . . . ワンマンlive紹介
Roof Top 03.9 月号 (フリーペーパー) . . . レビュー